２０世紀の社会の一面は、「ラク」を追求した結果、住みにくい環境を生んだといえます。極度の工業化による公害もそうですし、プライバシー偏重による安全性の喪失もそうです。
「お互い様ルール」にのっとり、適度なプライバシーを確保しつつ、街に対して開き、街区の死角を無くして安全性を確保することを考えます。

生活は、家の中だけにあるのではありません。会社・学校への行き帰りや、ちょっと買い物のときも、楽しいにこしたことはありません。せっかくだから外も楽しくしましょう。
まとまった敷地全体で場の濃淡を考え、街に表情を与えてやると、外の生活も楽しくなります。

どうせだから、楽しくなった街に緑も加えましょうか。各戸に分散しているガーデニングを集中させれば、遠くからでもわかる緑にできます。