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模型写真

平田町タウンセンター

覆う・囲む・通りぬける


行政が作る、公共建築には、どのような可能性があるだろうか。
コンセプト1
コンセプト2
コンセプト3
西のウィングに情報文化館、東のウィングに福祉センターと診療所を、中庭を囲むように配置し、歩行者用通路が全てをリニアにつなぐ。
また、他の公共施設へのルートにもなるように、逆向きに通り抜け型の駐車場を配置する。
双方の通路は中央部で接し、全てのアクセスが高低差なく行われる。

このようにして、内部は全て通りぬけ空間として配置される。
施設・通路・駐車場を覆う屋根には、車通路両端と車と人の通路の接触部の3箇所から、それぞれスロープでアクセスでき、屋上広場として利用される。

このようにして、建物の外部も全て通りぬけ空間として機能し、屋上広場を通っても、屋根の下を通っても、全ての場所にスムーズなアクセスが可能となる。
ウィングに囲まれた中庭は植栽によって覆われ、各施設と屋上広場の環境に寄与すると同時に、北風に対する防風林としての役割も持つ。

行政の公共施設は、とかく広い面積を占拠し、街の障害物となりやすい。しかし、通りぬけられれば障害物とはならず、それが覆いになれば市民に利用可能な新たな場を提供できる。
模型+現地合成写真

平田町タウンセンター施設整備公開設計競技(1996年)
特別賞受賞
設計:
岩下泰三(スペースラボ)
岩岡竜夫(東海大学)
Copyright©2001-2003 SpaceLAB.co.,ltd.
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